- 人材開発情報
- 2020.04.23
「第3回日本人の就業実態に関する総合調査(2018 年調査)」結果(労働政策研究・研修機構)
「第3回日本人の就業実態に関する総合調査(2018 年調査)」結果
調査結果のポイント
<ここ 4 年間で、すべての性・年代の就業率が高まり、30 代女性では約 7 ポイントの伸び>
就業者の割合(就業率)は 82.5%で、男性が 91.1%、女性は 74.3%(3 頁、図表 1)。2014 年調査
と比べると、すべての性・年代別階層で就業率が伸びているが、中でも女性 30 代で 6.6 ポイント、
男性・女性の 60 代でそれぞれ 5.9、6.1 ポイント伸びているのが目立つ。
<フリーランスなど、個人で業務を請け負う働き方は就業者の 2.9%>
雇われていない働き方をしている人(非雇用者)のうち、フリーランスなど人を雇わずに個人で業
務を請け負う働き方(個人業務請負)の割合は 18.8%(12 頁、図表 23-2)。就業者ベースでの割合は
2.9%となる。個人業務請負の約 3 割が「特定の1つの発注元から受注」しており、そのうちの 7 割
が業務の受入れ可否を交渉出来ないとしている(12 頁、図表 25、13 頁、図表 26-2)。具体的な仕事
の中身は、建設・内装・設備・造園などのほか、ソフトウエア・システム開発、WEB 制作などの IT
系や、セミナー等講師、写真・映像の撮影・編集など。
<20 代、30 代、40 代では男性より女性の方が「仕事」を生きがいとする割合が高い>
「仕事」が生きがいと回答したのは、男性が 31.0%、女性が 31.8%。性・年代別では、男性 60 代が
39.5%と最も高く、次いで女性 30 代(35.0%)など。20 代、30 代、40 代では男性より女性の方が
「仕事」を生きがいとする割合が高くなっているのが特徴的(16 頁、図表 29)。
<現在無職の 30 代男性で、一度も就業経験が「ない」割合が 4 割超を占める>
現在仕事をしていない人(在学者除く)に、過去の就業経験を聞いたところ、「あり」が 93.1%と
大多数。しかし、細かく性・年代別で見ると、男性 20 代の 25.0%、30 代の 42.1%で「就業経験がな
い」と回答しているのが目立つ。女性の同年代(女性 20 代 18.2%、女性 30 代 1.8%)と比べても格
段に割合が高く、男性 40 代、男性 50 代(それぞれ 7.7%、2.6%)と比べても 1 桁数字が違うほど高
い(17 頁、図表 31)。
<3 人に 1 人が、過去 3 年間でメンタルヘルスの不調を感じたことが「ある」>
過去 3 年間で、落ち込んだり、やる気が起きないなどの精神的な不調(メンタルヘルス上の不調)
を感じたことが「ある」人が、33.1%と 3 分の 1 を占めた(20 頁、図表 38)。その大多数の 74.2%は
「通院治療なしでも、日常生活を送れる状態」だが、「通院治療しながらなら、日常生活を送れる状
態」(19.3%)と「通院治療しながらでも、日常生活を送るのが困難な状態」(3.7%)を合せて、不調
になった人の 2 割強が通院治療を必要としていた(22 頁、図表 42)。
(以上原文引用※詳細はタイトルをクリックしてください)
2020.4.22 労働政策研究・研修機構