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  • 2025.01.31

はたらく人の休憩に関する定量調査(パーソル総合研究所)

はたらく人の休憩に関する定量調査

■主なトピックス

<実実態>

1. 職場で定められた休憩時間のうち、46分~60分程度(56.3%)の取得が最も多く、次いで61分以上(22.4%)であった。また、職場で定められた休憩時間以外の“小休憩”については、53.9%が取っていた。

2. 誰かと一緒に休憩を取っている人(同僚・上司・社外・家族)は37.3%であり、ひとりで休憩している人は62.7%であった。

3. 平日5日間のうち、月曜に最も長い休憩時間を取得している人が多く(78.5%)、金曜日に向けて休憩時間が短くなる人が多い傾向が見られた。休憩後に業務へ集中できている人の割合も月曜日が最も高く、金曜日にかけて低下していく。 <休憩の実感と業務への影響>

4. 休憩で休めていない実感がある人は18.7%であった。職位別にみると、中間管理職(22.0%)、一般社員(20.6%)、経営層(14.6%)の順であった。

5. 休憩で休めている実感のある人は、「取得する際に上司や同僚は快く承認してくれる」といった職場内のピア効果※があった。 ※ 同じ職場環境にいる人々の行動や態度が、自身の生産性、行動、さらには仕事への取り組み方や満足度に影響を与える現象を指す。

6. 休憩時間が長い人、休めている実感がある人は「休憩後の業務に対して集中して取り組める」割合が高かった。

7. 休憩時間が長い人、休めている実感がある人はプレゼンティズムの発生割合が低くなり、労働生産性にポジティブな影響が確認された。逆に、休憩しない人や休めていない実感がある人では、プレゼンティズムの発生割合がそれぞれ最大2倍程度と高かった。 <休憩の過ごし方と効果>

8. 休憩の過ごし方を類型化したところ、①不本意タイプ(仕事を継続・強制的な休憩)、②自己投資タイプ(身体を動かす・自己啓発する)、③エンタメ没頭タイプ(音楽を聴く・スマホゲームで遊ぶ)、④交流タイプ(上司・同僚と会話や食事・ランチミーティング)、⑤仮眠タイプ(仮眠・瞑想)、⑥ひとり時間タイプ(1人で飲食・趣味に没頭する)の6つのタイプに分類され、それぞれ異なる効果が見られる。

9. 休めている実感の割合が高かったのは、「自己投資タイプ(55.0%)」、「エンタメ没頭タイプ(49.0%)」、「交流タイプ(48.7%)」の順であった。

10. 休憩後に肉体的な疲労や精神的な疲労を感じていないのは、「自己投資タイプ(48.9%)」、「交流タイプ(41.5%)」の順であった。

11. 休憩の過ごし方とプレゼンティズムの発生割合において、「交流タイプ(15.6%)」や「エンタメ没頭タイプ(18.5%)」はプレゼンティズムが低く、休憩後の集中力やパフォーマンスの向上が期待できる。

(以上原文引用※詳細はタイトルをクリックしてください)

2025.1.30 パーソル総合研究所

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