- 人材開発情報
- 2023.09.04
ミドル・シニアの学びと職業生活に関する定量調査(パーソル総合研究所)
調査結果(サマリ)
ミドル・シニアの学び直しの実態
6~7割は学び直しを肯定するが、「仕事は仕事の中で学ぶのが一番」という意識も
ミドル・シニア就業者の70.1%が、「何歳になっても学び続ける必要がある時代だ」と考え、63.0%が、「学び直しは将来のキャリアに役立つと思う」と回答。多くのミドル・シニア就業者が学び直しを肯定的に捉えている。他方、ミドル・シニア就業者の70.1%が、「仕事のことは、仕事の中で学ぶのが一番」という考えに肯定的に回答したほか、学び直しているミドル・シニア就業者の56.2%が、「業務時間外の学習・自己啓発についてあまり周囲に言わない雰囲気がある」とも感じている。
学び直すミドル・シニアは14.4%
ミドル・シニア就業者の中で実際に学び直しをしている「学び直し層」は14.4%にとどまる。趣味の学習だけをしている「趣味学習層」は8.2%。学び直す意欲はあるが特に学んでいることはない「口だけ層」が29.8%を占める。
ミドル・シニアの学び直しは、「リスキリング」より「アップスキリング」が多い
学び直し層のうち、71.1%の人が「本業に関する学習」をしているのに対し、「本業以外の仕事やキャリアに関する学習」を実行している人は47.0%である。ミドル・シニア就業者の学び直しは、現在の仕事に関する「アップスキリング」が多い傾向だ。
最も多い学習内容は「英語」
学び直しをしているミドル・シニア就業者の学習内容は、「英語」が19.7%と最も多く、次いで「IT」(プログラミングなど)、「資産形成・資産運用」(投資・ファイナンシャルプランナー資格など)、「医療・医学」、「語学(英語に限定されない)」の順で多い。
学び直していない理由は、金銭・時間の余裕のなさ
学び直す意欲があるが特に学んでいることはない「口だけ層」に、学び直していない理由を尋ねると、「金銭的・時間的余裕のなさ」をあげる人が3割超と多い。「学ぶ対象や学ぶ方法のわからなさ」をあげる人も2割前後と比較的多い。
学び直しの効用
学び直すミドル・シニアは年収が高い
ミドル・シニア就業者のいずれの年代においても、「学び直し層」は年収が高く、50~54歳では平均642万円。「高年収の職業についているため学んでいる」「過去の学び直しが年収を高めた」という双方向の因果関係があると考えられる。
学び直すミドル・シニアの6~7割は仕事やキャリアの効果を実感
学び直し層の60.7%が「仕事のパフォーマンスを高められた」と回答。「学びが将来のキャリアに活かされると思う」との回答は68.1%と、多くが仕事やキャリアへの効果を実感している。
(以上原文引用※詳細はタイトルをクリックしてください)
2023.8.31 パーソル総合研究所