EDUCATION & TRAINING階層別研修
一般論ではなく、
階層別研修を実施しているが、一般的な内容で研修参加者の状況に見合っていない。
研修参加者に階層別研修の内容が役に立たないと言われる。
研修参加者に階層別研修の評判がよくない。
階層別研修について、このようなお悩み、問題意識をお持ちの研修ご担当者は多いのではないでしょうか。
階層別研修は、年齢や年代、役職、等級といった階層が同じの社員を集め、その階層に期待されている役割を認識し、その役割を遂行することで、組織力向上に貢献することを目的に開催されますが、職種や勤務地、職場などが異なる中、階層という大きな括りで共通した役割期待を学ぶため、一般的な内容になる傾向にあります。
そのため、研修参加者から「言っていることはわかるが、自分の職場では当てはまらない」「そんなことは分かっているので、もっと掘り下げて教えてほしい」といった声がよく挙げられます。例えば、中堅社員研修では、期待される役割として「後輩指導」「上司の補佐役」といったことがありますが、「自分には後輩がいない」「上司が仕事を任せてくれない」、または「後輩指導の方法はなんとなくわかるが、自分の後輩に具体的にどのように実践すればいいのかわからない」といったものです。
その結果、役割期待についてのセッションは研修参加者にとって関心が低いため、最近の階層別研修の傾向では、役割期待については世間一般的に言われていることなので、時間をかけずに組織や上司が求める役割期待について簡単に説明するだけで済ませ、余った時間をコミュニケーションや思考法など具体的なスキル習得にあてるケースが増えています。
そんな中、私たちは役割期待のセッションにこだわります。
理由は、職務成果を出す、あるいは職務に満足して働くには役割期待の認識が最重要であると思い、また、これまでの研究においても、役割認識が職務成果や職務満足にプラスの影響を与えるということは判明しているからです。
また、過去の研究調査では約4割が自己の職務の範囲と責任について不明確であるとし、私たちが行った20~40代のビジネスパーソン(非管理職)に対しての調査でも、責任が明確であると回答した割合は15%という結果であり、このことから、なんとなく自分に期待されている役割は認識しているが、明確に認識できていない人が多いことが伺えます。
設問あなたは自分の責任がなんであるかよくわかっている
20〜40代
- そう思わない
- ややそう思わない
- どちらとも言えない
- ややそう思う
- そう思う
当社インターネットアンケート調査結果(2019)より
いくらスキルを身に着けても、自分の役割が不明確であれば、仕事の方向性が周囲とズレが生じたり、また仕事の無駄が多くなり、職務の成果は思うようにでません。まずは、役割期待を認識することが仕事で成果を出すための大前提だと私たちは思っています。
役割期待を明確に認識していただくために、私たちの階層別研修では一般論で終わることなく、さらに深掘りして進めます。具体的には、役割期待というのは研修参加者を取り巻く環境により異なりますので、研修参加者一人ひとりが自分の仕事上のポジション、周囲との関係性を見つめ直すことからスタートし、そこから自分に期待されている役割期待について検討します。