EDUCATION & TRAINING階層別研修 若手・中堅社員研修

仲間と思いを通わせ、
自らの役割を認識し、
一人ひとりが力を発揮する

階層別研修 若手・中堅社員研修

問題意識

もっと自分の立場、役割を考えて仕事をして欲しいのに
もっと上司や周囲のことを考えて欲しいのに
もっと意欲、やる気をもって仕事に取り組んで欲しいのに

若手・中堅社員に対して、このような悩みを抱えている上司、研修ご担当者様へ

当社が行った20~40代のビジネスパーソン(非管理職)に対しての調査では、
「自分の責任がよくわかっている」という設問に対し、「そう思う」と回答したのは、40代のベテラン社員が19.0%であるのに対し、30代の中堅社員が13.6%、20代の若手社員9.5%、

設問自分の責任がなんであるかよくわかっている

  • そう思わない
  • ややそう思わない
  • どちらとも言えない
  • ややそう思う
  • そう思う
40代
4.3%
10.8%
21.1%
22.8%
19.0%
30代
2.8%
12.5%
35.8%
35.2%
13.6%
20代
6.3%
20.0%
37.9%
26.3%
9.5%

当社インターネットアンケート調査結果(2019)より

また、「周りの人が自分に期待していることをよくわかっている」という設問での「そう思う」という回答が、40代のベテラン社員では12.5%であるのに30代の中堅社員が8.0%、20代の若手社員8.4%、

設問周りの人が自分に期待していることをよくわかっている

  • そう思わない
  • ややそう思わない
  • どちらとも言えない
  • ややそう思う
  • そう思う
40代
4.3%
15.1%
31.5%
36.6%
21.5%
30代
6.3%
17.6%
43.2%
25.0%
8.0%
20代
14.7%
29.5%
26.3%
21.1%
8.4%

当社インターネットアンケート調査結果(2019)より

最後に、「意欲的に行動している」というそれぞれの設問に対し、「そう思う」が、40代のベテラン社員では12.1%であるのに30代の中堅社員が5.7%、20代の若手社員7.4%の回答であり、

設問仕事の目標達成に向け、意欲的に行動している

  • そう思わない
  • ややそう思わない
  • どちらとも言えない
  • ややそう思う
  • そう思う
40代
6.0%
14.7%
30.6%
36.6%
12.1%
30代
6.8%
20.5%
34.7%
32.4%
5.7%
20代
10.5%
30.5%
26.3%
25.3%
7.4%

当社インターネットアンケート調査結果(2019)より

いずれも40代ベテラン社員に比べると20代30代の若手・中堅社員の回答結果は低く、大きな差があります。

このような自らの責任や周囲が自分に期待している役割を認識すること、意欲的に仕事に取組むことは、これまでの研究で職務成果や職務満足にプラスの影響を与えることがわかっており、組織人が組織の一員として組織活動に貢献するために重要なことと言えます。しかし、若手・中堅社員は自らの役割の認識が曖昧になっていたり、仕事に対してやる気、モチベーションが低下している様子がうかがえます。

背景

では、なぜ立場や周囲から期待されている役割について不明確になったのでしょうか
また、意欲・やる気がなくなってきたのでしょうか

多くの人が入社した頃は、自分が置かれている立場や上司や周囲から期待されていることを考え、意欲的に働いていたはずなのに、なぜ??

その要因は本人だけにあるのではなく、
ビジネスの環境変化や人間が本来備えている性質にあると私たちは考えています。

具体的には

1

近年の職場を取り巻く環境は、少数精鋭でスリム化されたギリギリの人数で運営されている職場がほとんどです。また、仕事の仕方も職場メンバーが協力し合って進めるのではなく、一人ひとりが振り分けられた業務を遂行し進めるというものに変化している職場が多くなっています。
そのような職場環境では、一人ひとりが気持ちの余裕がなく、他の職場メンバーがどのような仕事をしているか分かりません。またマネジメントする上司も自分の仕事を抱え、その仕事に意識が集中し、部下がどのような状況に置かれているのかを把握するのもままなりません。

職場のスリム化による職場の人間関係の希薄化

新入社員や入社2年目ぐらいの社員に対しては、上司や周囲の仕事仲間もフォローをしますが、入社3年目以降になると、一通り仕事をこなすことができるようになってくるので、上司や周囲の仕事関係者もフォローが少なくなってきます。
そのような結果、職場の人間関係が希薄化し、職場で孤立感を感じるようになり、やる気・モチベーションを低下させます。また、互いの考えや要望を伝えあうといったフィードバックが少なくなるため、自分視点でのみ仕事をするようになり、周囲が自分に期待することが分かりにくくなっているという状況があります。
さらに、人間には、自分を過大に評価する傾向があり、特に能力の低い人ほど自己評価と他者評価のギャップは大きくなると言われています。自己評価だけで周囲からのフィードバックがない状態が続くことが周囲の評価とのギャップを大きくさせていることも伺えます。

2

入社時、多くの人は喜びを感じ、与えられた役割、周囲の期待に応えるために意欲に満ちあふれ、積極的に仕事に取組んでいるのではないでしょうか。しかし、時が経過すると、入社時に感じていた喜びは薄れ、意欲が低下する人が多くみられます。
この要因の一つには、人間が本来備えている快楽順応と呼ばれる性質が大きく影響しています。快楽順応とは「人間は知覚の変化や生理学的な変化に、驚くほどすばやく慣れる」というもので、人間はどんなに幸せでも、いずれはその幸せになれ、その状況を当たり前に感じるようになる、そういった性質が意欲を低下させているということです。

慣れによる意欲の低下

また、入社時には、期待されている仕事ができるかという不安を抱き、その不安を打ち負かすために努力をしますが、業務に慣れ、仕事をなんとか遂行することができるようになると、緊張感がなくなり、マンネリに陥っているという要因も挙げられます。

処方箋

上記の背景に対応するために、下記のコースをご用意しております。

働きぶりのチェックと向上

職場でのコミュニケーションが不足していることから、職場で期待されることがフィードバックされないために、役割を認識することができない、
あるいは自らの立場、役割を客観的に見ることができないために役割を認識することができない

そういった方々に対し、
職場メンバーとのコミュニケーションを促進、フィードバックの機会を設け、研修参加者それぞれが自分の置かれている立場、役割を認識し、働きぶりをよくすることを目的としたコースです。

そのために主に下記の内容で構成しています。

自分の働きぶりを振り返り、働きぶりの状態を客観的に考える

いくら働きぶりをよくすることを学んでも、本人が働きぶりについて向上させる意識がなければ学習効果は期待できません。そのため、まずは自分の働きぶりを見つめ直すことから始めます。

働きぶりのチェックと向上
働きぶりが決まる仕組みを理解する

いくら頑張っても、いくら目標達成をしても、働きぶりがいいと周囲に感じてもらえなければ意味がありません。そのため、働きぶりがいいと評価される仕組みについて学びます。

仕事関係者の自分への期待を知る

仕事関係者が自分にどんなことを期待しているかということを認識している人は当社のインターネット調査では約10%であり、多くの方が明確に認識しているといえない状況です。その理由は仕事関係者とお互いに思いや考えをやりとりするコミュニケーションが不足していることが挙げられます。それを解消するために、仕事関係者から研修参加者への期待をメッセージにしてもらい、それを通じて、普段聞くことができない自分への期待を認識します。

働きぶりのチェックと向上
組織上の役割期待を学ぶ

仕事関係者からのメッセージをもとに、グループで自分たちの階層に期待されていることを整理し、発表。発表後、研修対象の階層に期待されている一般的な役割期待について解説し、具体論から一般論に落とし込み、理解を深めます。

仕事関係者の期待に応える行動計画を練る

仕事関係者の期待を知っても、その期待に応える行動を職場に戻って実践しなければ意味がありません。実践するには、仕事関係者の期待に対し、どのような行動をすればいいのかをイメージしておく必要があります。そのため、具体的にどのような行動をすればいいのかを計画レベルまで落とし込みをします。

働きぶりのチェックと向上

働きがい向上

仕事環境や業務に慣れてきたことから、仕事が惰性になり、マンネリ化し、仕事へのモチベーションが低い。
職場でのコミュニケーションが少なく、仕事で孤独感を感じ、仕事へのモチベーションが低下している。

そういった方々に対し、
働くことに対する考え方、よりよく働くために有効なポイントをポジティブ心理学のアプローチから学ぶことにより、働きがいを今まで以上に感じることを目的としたコースです。

そのために主に下記の内容で構成しています。

働くことに対して、ポジティブなイメージを持つ

多くの人が働くことに対し、働きたくない、早く帰りたいといったネガティブなイメージを持っていますが、過去の研究から働くことから得られる喜びも多いということも判明しています。働くことから得られるポジティブな面にフォーカスし、働くことについてポジティブなイメージを醸成します。

より働きがいを感じられる働き方を学ぶ

同じ環境でも、楽しく働ける人とそうでない人、やりがいを持って働ける人とそうでない人、仕事に打ち込める人とそうでない人と分かれます。働きがいを持つには、いくつかのポイントがあり、それらを学び、実践することで働きがいがなく、モチベーションが低下している人でも働きがいを持つことができます。科学的なエビデンスに基づいたポジティブ心理学によるアプローチを学ぶことにより、より充実した働き方を身につけます。

期待できる効果

受講していただいた方のアンケートを一部ご紹介致します。

働きぶりのチェックと向上について

職務に対しての役割について見直すきっかけとなりました。今やるべき事、変わらなければならない事、又目的、目標が明確になりました。

自分を客観的に分析する機会を頂けたので、とても良い勉強になった。また、仕事関係者からの意見も聞けたので有意義な研修会となった。

具体的に「このようにして欲しい」と思われている事の内容が明確になり、目標が立てやすくなりました。

普段聞きにくい事が聞けてとても参考になりました。
今後の行動で期待に応えていきたいと思います。

心配や、気遣いを頂き涙が出る位うれしかったです。評価が低い所は自分で認識が有る所ばかりでしたので自分で努力して直すしかないと思います。

普段、接している方々なので、ある程度は分っていたつもりでしたが、メッセージというより具体的な形だったので、期待して頂いている内容が明確になった事でモチベーションが上がりました。

自分が思っていたことと相手が思っていたことに少し相違する面があったことに気づけたので、今後のコミュニケーションに役立てたいと思います。

自分を取り巻く方々がどう考えて、どうしたいか、どう思っているのかを知ることができ、いい機会をいただけたと思いました。

受講していただいた方のアンケート

働きがいの向上について

受講していただいた方のアンケート

実習で体験しながら学べることで、納得感もどんどん高まっていきました。受講しながら自分自身が仕事に対しポジティブで前向きな気持ちになっていくのを実感できました。

充実した働き方だけでなく、充実した人生を送るコツがわかったように思います。職場で関わる同僚や上司、また家族や友人知人たちといった周りの人にも受講を進めたいです。

幸せになることや、キャリアアップしていくこと。そうした充実した状況になるために、実際に何をしたらよいのかがよく理解できました。

自分にとっても、自分の大切な周りの人にとっても、仕事が楽しくなる講座でした。

働き方に対する考え方を見直す良い機会になりました。ある程度実証された理論ばかりなので、ビジネスでもプライベートでも使えると思います。

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