- 人材開発情報
- 2014.07.30
女性管理職意識調査報告書(日本経営協会)
<個人調査>
・職場・仕事に対して、女性管理職は「仕事における権限」や「職場の人間関係」には満足していますが、成果に対する金銭的報酬については不満を持つ人が多いです。
また、職場・仕事に対する満足度を確認すると、男性管理職より女性管理職の方が高いです。
・仕事をする上で大切にしているものは、仕事の面白さや成長実感といった内的報酬です。この内的報酬はモチベーションを高めるうえで一番の要因となっています。
・管理職には指導力(リーダーシップ)が必要であると認識しています。しかし、「指導力」や「管理統率力」に対して「自信がある」という回答者は少ないです。なお、男性管理職よりも上回っていると考える能力は「気遣い・心遣い」や「コミュニケーション力」となっていました。
<組織調査>
・女性社員(職員)の推計比率は26.6%ですが女性管理職の推計比率は6.9%となり、女性が管理職になる比率は男性と比べて低い状況にあります。なお、5年前との比較では女性社員(職員)、管理職ともに組織全体に占める比率は増加しています。
・女性管理職を増やしたいと考えている企業(団体)は多いですが、女性を管理職にするための具体的な研修を行っている企業(団体)は少ないです。
<個人調査結果と組織調査結果の比較>
・女性管理職が管理職であり続けたい(管理職となりたい)と望むような状況とするためには、自身の判断で仕事を遂行できる裁量と権限を持たせることが必要です。
・女性管理職が考えるほど、企業(団体)は「判断力」と「業務知識」については求めていないなど、必要となる能力・資質については個人と組織の間に一部くい違いがあります。したがって、企業(団体)としては女性管理職に求める能力・資質を正しく理解してもらい、その能力・資質を向上してもらうよう対策を講じる必要があります。
・企業(団体)が女性管理職に任せたいと思う部署と女性管理職が働きたいと思う部署では一部くい違いがあり、企業(団体)が任せたいと思っている部署で働くことを女性管理職はさほど強く望んではいないようです。(以上原文引用)
2014.7.29 日本経営協会